帽子コラム

帽子コラムでは、帽子に関するちょっとした豆知識など、帽子を楽しむのに役立つお話をご紹介していきます。

帽子と顔

スタイルを美しく、格好良く見せるのが服の役目だとしたら、顔を魅力的に演出するのが帽子の役目になります。「帽子は顔の額縁」とも言われるくらいに重要です。帽子は髪型と同じく、顔の輪郭と密接な関係があります。

丸顔の人がクラウンの浅い帽子やシルエットが丸い帽子をかぶることで、少し顔が細く見えるようになったり、面長な人がクラウンの高い帽子やシルエットが細長い帽子をかぶることで、顔の長さを抑えて見せることができます。また、同じくかぶり方でも、ブリムの前側やバイザーを少し上に上げてかぶることで、顔をはっきり見せ、陽気な雰囲気を出せます。逆に下げてかぶることで、落ち着いた大人っぽい雰囲気になります。

また、帽子を斜めにかぶることがありますが、実は結構難しいかぶり方です。見ようによっては、とても帽子をかぶり慣れたお洒落な雰囲気にもなりますが、斜に構えてちょっと気取った感じにも見えたりしますし、帽子によってはただ単にだらしなく見えてしまうこともあります。帽子を斜めにかぶることは、顔を斜めに隠すことで、顔を細く見せるということでもあります。服装の雰囲気や帽子との組み合わせで、自分をどう見せたいのか、ということもよく考えてかぶりましょう。

帽子のマナー

男性の場合、屋内では帽子をとるのが基本で、人と挨拶する時や女性と話をする時は帽子をとるのが礼儀とされています。また、女性の場合、原則的には室内でもかぶったままで構わないのですが、これは、帽子が髪飾りとみなされているからなので、日除け目的のブリムの大きな帽子の場合は、とった方が良いとされています。

ただし、必ずしもこのような礼儀を守らなくてはならないということでもありません。TPOに応じて、使い分けることが大切です。映画館や混み合った電車内など、ブリムの広い帽子は他の人に迷惑をかけてしまいます。また、食事の時などは、お店の雰囲気などにもよりますが、帽子をとった方がよいこともあります。

特に日本では、帽子に関するマナーが一般に浸透していないようなので、周囲の様子を察して対応することが必要かもしれません。

帽子は簡単・自由に付け替えられる髪の毛

髪の毛は色を変えたり、髪型を変えたりするのは意外と手間がかかりますが、帽子は様々な形・色があり、気に入ったものがあれば簡単に取り替えることもできます。帽子1つで、髪型や髪の色を変えるのと同じくらい大きく印象を変えることができます。

頭のサイズの測り方

帽子を選ぶにあたって、頭のサイズは必要不可欠です。特に贈り物や実際にお店を訪れる事ができない場合、頭のサイズがわからないと、帽子選びが困難になる場合もあります。

すでに帽子をお持ちの場合は、その帽子のサイズを調べればすぐにわかりますが、そうでない場合は、頭のサイズを測る必要があります。ここでは、簡単な頭のサイズの測り方をご紹介します。

メジャーなどで測る方法

メジャーなどで頭を直接測る場合は、耳の付け根から1~2cmの位置をほぼ水平に測ります。一番簡単な方法ですが、測り方によっては、実際の帽子のサイズとは会わない場合もあります。

メジャーを使った測り方のイラスト

紙筒を使って測る方法

厚紙などを使って筒を作り、これをかぶってみてサイズを測る方法です。ちょっと手間が掛かりますが、割と正確にサイズが測れる方法です。

まず、厚紙などを丸めて、適当なサイズの筒を作ります。例えば、紳士用のLサイズで試してみる場合は、筒のサイズが58cmになるように作ります。これをかぶってみて、大き過ぎるようでしたら、筒をこの下のMサイズ(56.5cm)にして、かぶってみます。これを繰り返して、丁度良さそうなサイズを測ります。

紙筒を使った測り方のイラスト

帽子のサイズについては、『帽子のサイズの選び方』をご参照ください。